アレルギー性鼻炎を抑えるためには「ステロイド」は必要不可欠なものです。
ステロイドは、人間の体内からも分泌されている成分で、精巣などから作られる男性ホルモン、卵巣などから作られる女性ホルモン、副腎から作られる糖質コルチコイド・鉱質コルチコイドに分けられます。
アレルギー性鼻炎の治療に用いられるステロイド薬は、糖質コルチコイドを人工的に作ったものです。
糖質コルチコイドの働きは、体内では、タンパク質を糖に変えて血糖値を上昇させると共に、他のホルモンの働きを促します。その一方で、成長ホルモンやインスリンなどの働き過ぎを抑制します。
このため、医薬品として使用することにより、「抗炎症効果」や「免疫抑制効果」の働きによって、かゆみや炎症を人工的に抑えることができます。
アレルギー性鼻炎のステロイド薬の種類としては、「鼻噴霧用ステロイド薬」と「経口ステロイド薬」があります。
前者は、鼻に直接ステロイドを吹きかけるタイプの薬で点鼻薬とも言い、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに直接効果を上げることができます。
効果がある場所は「鼻粘膜」に限られるため、全身に副作用が出るケースはまずありません。
せいぜい、鼻に刺激が起こる、鼻が乾いた感じがする、鼻血が出るという副作用が時折出くらいです。
また、脳に作用するものではないため、眠くなるといった副作用はありません。
ただし、点鼻薬といってもステロイドですから、規定の回数よりも多く使っていると、粘膜が薄くなったり、刺激に慣れて、使わないと症状が治まらないという状態になりがちです。
また、症状が落ち着いてきたからとして自己判断で止めてしまうと、余計酷い症状が現れることがあります。特に、血管収縮薬が含まれていると鼻血が止まらなくなるという副作用が生ることもあります。
後者は、鼻症状だけではなく咳や喉の痛み、皮膚症状などが出た時などに使用されます。点鼻薬と異なり、長期間服用すると副作用が出やすいです。
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