自分では気づかないうちに、他人に不快感を与えてしまうのが、わきがや多汗症です。しかし、その一方で、わきがではないのにそうだと思いこんでいる方も多いようです。
自分が本当にわきがなのか、その程度はどうなのかを知るために、気になる方はクリニックで診療を受けてみましょう。
■直視下摘除法(剪除法)
わきが手術の中で最も効果的で、唯一確実な方法が、直視下摘除法(剪除法)です。
直視下摘除法は、わきが臭の元となっているアポクリン汗腺を執刀医の目でしっかりと確認しながら取り除いていく方法です。
1~2週間は固定をしなくてはならず日常生活に影響を与えてしまいますが、その分確実な効果が得られます。執刀医を選ぶ際にはしっかりとその実績を調べておきましょう。
■吸引法
汗をかいた時や、体調によって臭いが気になるという、わきが中度~軽度の方向けに利用されているのが吸引法です。
施術は、ワキの下を数ミリ程度切開し、 そこに専用の極細カニューレを挿入します。
そしてわきが臭の元となっているアポクリン汗腺を吸引していくという方法です。
メスを使わず切開口も数ミリであるため、傷口はほとんど目立たなくなるはずです。
しかし、アポクリン汗腺が残ってしまう可能性もありますので、再発の危険性が非常に高いため、この方法を採用しているクリニッ クは現在では少なくなっています。
■ボトックス注射
メスを使わない多汗症治療として人気が高いのがボトックス注射です。
ボトックスには、臭いの元となるアポクリン汗腺や、汗の元となるエクリン汗腺の働き を抑える効果があります。
ワキの下に注射するだけで、臭いや汗を抑えることができます。
重度のわきがの方には、十分な効果は期待できませんが、なんとなく臭いが気になる方や、ワキや手足の多汗症で悩んでいる方にはぴったりの治療方法です。
持続効果には個人差がありますがおよそ半年~1 年程度です。
体臭を消す方法